今回はExchange Onlineの配布リストの中で「メンバーシップの承認」という項目に関して検証・確認していきたいと思います。


1.メンバーシップの承認とは?

2.オープン / クローズ での挙動の違いについて


「メンバーシップの承認」設定とは?

「配布リスト」はグループの一種なので当然グループメンバーの追加と削除という操作が可能です。
このメンバーを追加/削除の際に、「誰でも(通常のユーザー自身)」がグループへの参加/脱退が可能だったり、逆にグループの所有者(管理者)のみにメンバーの参加/脱退を制限させる設定を行う事が可能です。
この設定箇所が「メンバーシップの承認」設定となります。
※多分、所有者やExchange管理者に設定を制限することが一般的と思われます。

と、簡単に説明していきましたが実際の設定画面は以下のような感じとなります。


<従来のExchange管理センターの場合>
・新規作成時
01-設定箇所

・設定変更時
04-設定箇所


<新しいExchange管理センターの場合>
・新規作成時
03-新しい管理センターの設定箇所(作成時)


・設定変更時
02-新しい管理センターの設定箇所


新しいExchange管理センターの場合、設定変更時に変な表記になってますね・・・・(^_^;)
僕の環境が悪いのでしょうか??
意味は何となくわかるので良いのですが・・・


それぞれの設定値に関しては説明の通りなのでわかると思いますが、
オープン・・・・・誰でも参加 or 脱退が可能
クローズ・・・・・所有者(管理者)のみメンバーの参加 or 脱退が可能
所有者の承認・・・誰でも参加リクエストは可能だが、所有者の承認が必要
            ※参加時のみのパラメータ

こんな感じですね!
なので普通は所有者(管理者)がメンバーを管理したいと思われるので「クローズ」設定になるのかな〜〜と思われます。
この辺りの詳細は以下のサイトをご確認ください

Exchange Online で配布リスト グループを作成して管理する


では実際に動作の違いを見ていきたいと思います。


オープン / クローズ での挙動の違いについて

実際に以下の3つをグループ作成して動作を確認してみました。
05-作成グループ
※それぞれの設定値に関しては、グループ名の通りです。


<オープンの場合>
ユーザー自身がオープン設定の配布グループへと参加/脱退する際には
OWA(Outlook On The Web)で行うこととなります。
OWAを起動して「Outlookのすべての設定を表示」し「全般」-「配布グループ」より実施します。
06-参加画面

07-参加画面

08-参加画面


09-参加画面

10-参加画面

こんな感じで参加が出来ました!
脱退についても、同じ設定画面より可能です。
11-脱退画面


12-脱退画面

オープンの動作としてはこんな感じですね!
確かにユーザー自身でグループへの参加/脱退が可能でした。


<クローズの場合>
オープンの時と同様の手順で参加しようとすると・・・・
13-クローズの場合(参加)

14-クローズの場合(参加)

エラーで参加が出来ませんね!
同様に脱退する場合も・・・
15-クローズの場合(脱退)

16-クローズの場合(脱退)

17-クローズの場合(脱退)

こちらもエラーで脱退が出来ませんね!!


<所有者の承認の場合(参加のみ)>
こちらもオープンの時と同様の手順で参加しようとすると・・・・
18-所有者の承認の場合(参加)


19-所有者の承認の場合(参加)

所有者にメールが送られてきます。
20-所有者の承認の場合

ここで承認すると返信と共にグループへと参加されていることが確認出来ます。
24-所有者の承認の場合(承認する場合)

25-所有者の承認の場合(承認する場合)


反対に拒否するとその旨のメールが届き、当然グループへの参加は出来ません。
21-所有者の承認の場合(拒否する場合)
※ここでは「送信前に編集」を選択します。

22-所有者の承認の場合(拒否する場合)

23-所有者の承認の場合(拒否する場合)


こんな形で所有者にてメンバー参加の承認と拒否が行えるようです!


一通り動作の確認が取れたので、今回の検証はこんなところで終了したいと思います( ´ー`)フゥー...
通常の運用時に「オープン」設定を使うことは稀かもしれませんが、場合によっては便利な機能かもしれませんね(^o^)
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