今回はExchange Onlineにある既定のアドレス一覧(アドレス帳リスト)の表記を日本語に修正する方法を検証しました。

↓↓該当する箇所はここ↓↓
11-GBA表記
[All Contacts]や[All Distribution Lists]などの部分です。
これはExchange Onlineが標準で持っているアドレス一覧(アドレス帳リスト)になりますが、基本英語表記です・・・(T_T)

更に表記を変更する為にはPowershellでないと駄目という・・・・(^_^;)

ということで早速表記変更を検証していきます!!


1. Exchange管理センターにて役割グループを追加・設定する (事前準備)


2. Powershellコマンドでアドレス一覧の表記を変更する


<検証環境>
クライアントOS:Windows 10 Pro 21H1


<参考にしたサイト>
Exchange Online のアドレス一覧を管理する



1. Exchange管理センターにて役割グループを追加・設定する (事前準備)

Powershellでアドレス一覧(アドレス帳リスト)を操作する為には事前に権限を付与する必要があります。
従来のExchange管理センターを開き
アクセス許可」-「管理者の役割」から役割グループを新規作成します。
03-旧GUI

任意の「名前」と「説明」を入力し、「役割」にて「Address Lists」を追加します。
04-旧GUI

05-旧GUI

メンバー」はPowershellで接続に使用する管理者を追加して「保存」します。
06-旧GUI

07-旧GUI


これで事前準備は完了です。
(注)設定したものが反映されるまで時間がかかることがあるようです。
   今回検証した時は30分程で反映されて必要なPowershellコマンドが使用出来る様になりました。




2. Powershellコマンドでアドレス一覧の表記を変更する

事前準備が完了したらPowershellでExchange Onlineへ接続して、コマンドが使えるかを確認します。
今回使用したいコマンドは主に

Get-AddressList

Set-AddressList

の2つです。
※役割グループ追加前にPowershellで接続してもコマンドがダウンロードされないようです。
<役割グループ追加前>
01-コマンド見当たらない


<役割グループ追加後>
21-コマンド増加


役割グループ追加後の方がコマンドが増えているのがわかります。
そして使用したいコマンドもダウンロードされているのがわかります。


準備が整ったところで、まず現状の状態を確認してみます。
22-確認コマンド


次に表記を変更します。
23-表記変更コマンド

<コマンド例>
Set-AddressList -Identity "All Contacts" -Name "(外部)連絡先" -DisplayName "(外部)連絡先"

Set-AddressList -Identity "All Distribution Lists" -Name "配布リスト" -DisplayName "配布リスト"
⇒ここで「All Distribution Lists」の表記を「配布リスト」と変更しましたが、良く考えたら配布リストだけじゃなく「Microsoft 365 グループ」なども表示されるアドレス一覧なので、「配布グループ」とかの方が良かったかもしれませんね・・・^^;


変更後は反映されるまで最大1日程時間がかかるケースがあるようですが、
2019年6月頃に導入された「Update-Recipient」コマンドを使用すると
即時反映させてくれるようです。
※参考サイト「Exchange Online において作成したアドレス一覧に受信者が表示されない


今回の検証環境では「Update-Recipient」コマンドを使用して1、2分後に表記が変更されていることが確認出来ました!!
<コマンド例>
Get-Recipient -ResultSize unlimited | foreach {Update-Recipient -Identity $_.Identity}
24-反映コマンド


25-表記変更確認



今回の検証もこんなところで終わりたいと思いますっ( ´ー`)フゥー...
次回は新規でアドレス一覧を作成したり、不要なものは非表示にするような検証が出来ればと考えてますっ!!
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