Office LTSC 2021が正式リリースされましたので、ボリュームライセンス版の各種情報とインストール方法について纏めてみました。
<参考サイト>
LTSC 2021 Officeの概要
Office 展開ツールのオプションの構成
まずはインストール可能な対応OSについて確認してみました。
参考サイトの日本語訳がちょっとおかしいので、原文を確認すると
Office LTSC 2021 is supported on devices running Windows 10 or Windows 11. For more information, see System requirements for Microsoft 365 and Office
と記載がありますので「Windows 10」と「Windows 11」が対応OSであることがわかります。
サーバーOSに関しては言及がないですが、恐らく2016・2019・2022辺りが対応していると推測出来ますが、正確に言及されていないので今後のドキュメント改訂を待つしかないですね(^_^;)
次にサポート期限についてですが、
Office LTSC 2021, including Project and Visio, have five years of Mainstream Support. There won’t be any Extended Support available for these products after the five years of Mainstream Support ends. For more information, see Microsoft Lifecycle Policy.
と記載がありますので、メインストリームサポートが5年間のみということがわかります。(延長サポートなしですね)
Microsoft 365サービスへの接続についてても同様の期間サポートされることが別のドキュメント(サイト)から確認出来ました。
Office LTSC 2021 のバージョンは、2026 年 10 月まで Microsoft 365 (および Office 365) サービスに接続するためにサポートされます。
対応OSやサポート期限について確認出来ましたので、本題のインストール手順に関してです。
手順はボリュームライセンス版2019の時とあまり変わりません。
その為、手順としては大きく3つとなります。
1. Office展開ツールをダウンロードする
2. xmlファイルを作成(準備)する
3. プログラムのダウンロード/インストールを実施する
<検証環境>
Windows 10 Pro 21H1

展開後の「configuration-Office2021Enterprise.xml」の中身を確認すると「LTSC Professional Plus 2021」の例が記載されていることがわかります。

が、これをそのまま使用すると英語版になりますので、使用しません^^;
※ここで必要なものは「setup.exe」のみとなります。
xmlファイルを作成(準備)する際には「https://config.office.com/」(作成支援サイト)を利用するのがオススメです(^o^)
xmlファイルで使用する主な値を表でまとめてみました。
xmlファイルの作成例について3パターン記載しておきます。
(LTSC Standard 2021)
(LTSC Professional Plus 2021)
(LTSC Excel 2021)
それぞれ赤字の箇所を変更することでインストールするビット数や製品を変更可能です。
⇒昔は32Bit版が推奨されていましたが、現在では特殊なOfficeアドオンを使用していない限り64Bit版で良いような気がします。
「Skype for Business」についてはサポート終了していますので、Professional Plusをインストールする際には基本除外する形でいいと思います。
また、プロダクトキーを予め入力しておきたい場合には
みたいな感じに変更することで可能です。
※プロダクトキーを予め入力しておくのであれば、自動的にライセンス認証を実行するように「AUTOACTIVATE」を合わせて使用するのが良いと思います。
以上がxmlファイルの作成(準備)に関してとなります。
「setup.exe」と「作成したxmlファイル」を同じフォルダ階層に配置します。
コマンドプロンプトを管理者として実行し、各種コマンドを実行してインストールします。
(ソースファイルのダウンロードコマンド)
(インストールコマンド)
実際に「LTSC Standard 2021」をインストールするとこんな感じでした。



(注)ダウンロード中は絶対にコマンドプロンプトを閉じないこと!!


⇒Officeファルダが作成され、中身が1GB以上あることを確認します。



インストールが完了しました!
コントロールパネルやExcelを開いて確認するとこんな感じでした。



※内部バージョンが「16.0」であることがわかります。
また「LTSC Professional Plus 2021」の場合はこんな感じでした。

※Standardの場合と同じソースファイルがダウンロードされるっぽいです



ちなみにExcel単体でインストールした場合は

こんな感じでアイコン等が表示されませんでした・・・(^_^;)
ですが、ちゃんとインストールされますのでご安心を


今回からTeamsもインストールされます。
コントロールパネルを確認すると「Teams Machine-Wide Installer」がインストールされることがわかります。

※この辺りはMicrosoft 365 Appsと同様ですね!
今回の検証もこんなところで終わりたいと思いますっ( ´ー`)フゥー...
Office 2021がリリースされましたが、5年間しかサポートされないということで特段の理由がない限りはMicrosoft 365 Appsを使用することが求められているっぽいですね・・・(-_-;)
<参考サイト>
LTSC 2021 Officeの概要
Office 展開ツールのオプションの構成
まずはインストール可能な対応OSについて確認してみました。
参考サイトの日本語訳がちょっとおかしいので、原文を確認すると
Office LTSC 2021 is supported on devices running Windows 10 or Windows 11. For more information, see System requirements for Microsoft 365 and Office
と記載がありますので「Windows 10」と「Windows 11」が対応OSであることがわかります。
サーバーOSに関しては言及がないですが、恐らく2016・2019・2022辺りが対応していると推測出来ますが、正確に言及されていないので今後のドキュメント改訂を待つしかないですね(^_^;)
次にサポート期限についてですが、
Office LTSC 2021, including Project and Visio, have five years of Mainstream Support. There won’t be any Extended Support available for these products after the five years of Mainstream Support ends. For more information, see Microsoft Lifecycle Policy.
と記載がありますので、メインストリームサポートが5年間のみということがわかります。(延長サポートなしですね)
Microsoft 365サービスへの接続についてても同様の期間サポートされることが別のドキュメント(サイト)から確認出来ました。
Office LTSC 2021 のバージョンは、2026 年 10 月まで Microsoft 365 (および Office 365) サービスに接続するためにサポートされます。
対応OSやサポート期限について確認出来ましたので、本題のインストール手順に関してです。
手順はボリュームライセンス版2019の時とあまり変わりません。
その為、手順としては大きく3つとなります。
1. Office展開ツールをダウンロードする
2. xmlファイルを作成(準備)する
3. プログラムのダウンロード/インストールを実施する
<検証環境>
Windows 10 Pro 21H1
1. Office展開ツールをダウンロードする
初めに「https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49117」からOffice展開ツールをダウンロードし、任意のフォルダに展開します。
展開後の「configuration-Office2021Enterprise.xml」の中身を確認すると「LTSC Professional Plus 2021」の例が記載されていることがわかります。

が、これをそのまま使用すると英語版になりますので、使用しません^^;
※ここで必要なものは「setup.exe」のみとなります。
2. xmlファイルを作成(準備)する
次にプログラムインストール(ダウンロード)用のxmlファイルを作成(準備)します。xmlファイルを作成(準備)する際には「https://config.office.com/」(作成支援サイト)を利用するのがオススメです(^o^)
xmlファイルで使用する主な値を表でまとめてみました。
項目 | 値 | 製品(意味) |
OfficeClientEdition | 32 | 32ビット版 |
64 | 64ビット版 | |
Channel | PerpetualVL2021 | ボリュームライセンス版 |
Language ID | ja-jp | 日本語 |
Product ID | Standard2021Volume | LTSC Standard 2021 |
ProPlus2021Volume | LTSC Professional Plus 2021 | |
Access2021Volume | LTSC Access 2021 | |
Excel2021Volume | LTSC Excel 2021 | |
OneNote2021Volume | LTSC OneNote 2021 | |
Outlook2021Volume | LTSC Outlook 2021 | |
PowerPoint2021Volume | LTSC PowerPoint 2021 | |
ProjectPro2021Volume | LTSC ProjectPro 2021 | |
ProjectStd2021Volume | LTSC ProjectStandard 2021 | |
VisioPro2021Volume | LTSC VisioPro 2021 | |
VisioStd2021Volume | LTSC VisioStandard 2021 | |
Word2021Volume | LTSC Word 2021 | |
PIDKEY | (25桁のプロダクトキー) | MAKキー/KMS キー |
Language ID | ja-jp | 日本語 |
ExcludeApp ID | Lync | Skype for Businessのインストールを除外 |
Groove | OneDrive for Businessのインストールを除外 |
xmlファイルの作成例について3パターン記載しておきます。
(LTSC Standard 2021)
<Configuration ID="bad742d3-4b9e-4e93-8fdd-ccdec96191b4">
<Add OfficeClientEdition="64" Channel="PerpetualVL2021">
<Product ID="Standard2021Volume">
<Language ID="ja-jp" />
</Product>
</Add>
<Display Level="Full" AcceptEULA="TRUE" />
</Configuration>
(LTSC Professional Plus 2021)
<Configuration ID="63e3c62f-cf42-4fd5-b811-f366311194de">
<Add OfficeClientEdition="64" Channel="PerpetualVL2021">
<Product ID="ProPlus2021Volume">
<Language ID="ja-jp" />
<ExcludeApp ID="Lync" />
</Product>
</Add>
<Display Level="Full" AcceptEULA="TRUE" />
</Configuration>
(LTSC Excel 2021)
<Configuration ID="bad742d3-4b9e-4e93-8fdd-ccdec96191b4">
<Add OfficeClientEdition="64" Channel="PerpetualVL2021">
<Product ID="Excel2021Volume">
<Language ID="ja-jp" />
</Product>
</Add>
<Display Level="Full" AcceptEULA="TRUE" />
</Configuration>
それぞれ赤字の箇所を変更することでインストールするビット数や製品を変更可能です。
⇒昔は32Bit版が推奨されていましたが、現在では特殊なOfficeアドオンを使用していない限り64Bit版で良いような気がします。
「Skype for Business」についてはサポート終了していますので、Professional Plusをインストールする際には基本除外する形でいいと思います。
また、プロダクトキーを予め入力しておきたい場合には
<Product ID="ProPlus2021Volume" PIDKEY="XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX">
※プロダクトキーを予め入力しておくのであれば、自動的にライセンス認証を実行するように「AUTOACTIVATE」を合わせて使用するのが良いと思います。
<Property Name="AUTOACTIVATE" Value="1">
以上がxmlファイルの作成(準備)に関してとなります。
3. プログラムのダウンロード/インストールを実施する
最後に実際にofficeプログラムをインストールしていきます。「setup.exe」と「作成したxmlファイル」を同じフォルダ階層に配置します。
コマンドプロンプトを管理者として実行し、各種コマンドを実行してインストールします。
(ソースファイルのダウンロードコマンド)
cd <配置したフォルダ>
setup.exe /download <xmlファイル>
(インストールコマンド)
cd <配置したフォルダ>
setup.exe /configure <xmlファイル>
実際に「LTSC Standard 2021」をインストールするとこんな感じでした。



(注)ダウンロード中は絶対にコマンドプロンプトを閉じないこと!!


⇒Officeファルダが作成され、中身が1GB以上あることを確認します。



インストールが完了しました!
コントロールパネルやExcelを開いて確認するとこんな感じでした。



※内部バージョンが「16.0」であることがわかります。
また「LTSC Professional Plus 2021」の場合はこんな感じでした。


※Standardの場合と同じソースファイルがダウンロードされるっぽいです



ちなみにExcel単体でインストールした場合は

こんな感じでアイコン等が表示されませんでした・・・(^_^;)
ですが、ちゃんとインストールされますのでご安心を


今回からTeamsもインストールされます。
コントロールパネルを確認すると「Teams Machine-Wide Installer」がインストールされることがわかります。

※この辺りはMicrosoft 365 Appsと同様ですね!
今回の検証もこんなところで終わりたいと思いますっ( ´ー`)フゥー...
Office 2021がリリースされましたが、5年間しかサポートされないということで特段の理由がない限りはMicrosoft 365 Appsを使用することが求められているっぽいですね・・・(-_-;)
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コメント
コメント一覧 (5)
ミツシマ
が
しました
記事で調べ、セキュリティーを解除したのですが、結果は同じでした。
どのようなことが考えられますでしょうか。
ミツシマ
が
しました
いろいろ調べて行ったのですが、うまくいきませんので、OSの再インストールを
行うことといたしました。
有難うございました。
ミツシマ
が
しました