今回はExchange Onlineで別名(エイリアス)として設定されているアドレスからメールを送信する方法を検証してみました。

去年までは別名(エイリアス)でメールを受信することは出来ても、送信することは出来ませんでした・・・^^;
その為こういったことをやろうとするのであれば「共有メールボックス」や「配布リスト」を利用する方法が考えられました。

ですが2022年に入ってから、別名(エイリアス)で送信することが出来るようになると発表がありました!!

Sending From Email Aliases – Public Preview



パブリックプレビューと書いてあるのでまだ正式リリースされていないようですが、色々と調べてみると既に利用出来るようなので、
2022年5月17日付で技術情報として開示されているので正式リリースされているようですね(゚д゚)!
Microsoft 365 ビジネス サブスクリプション ユーザーの別の電子メール エイリアスを追加する


それでは、実際に検証してみました。


1.管理センターでの設定手順

2.メール送信手順(Web)

3.メール送信手順(Outlookアプリ)


1.管理センターでの設定手順

初期設定では別名(エイリアス)から送信することが許可されていない為、それを許可するように変更します。
「新しいExchange管理センター」の「設定」-「メールフロー」を開き
エイリアスからの送信を許可する」を有効化します。
01-管理センターの設定

02-管理センターの設定

これでテナント全体のユーザーに対して、別名(エイリアス)での送信が可能になります。

後は別名(エイリアス)を設定します。
こちらはMicrosoft 365管理センターから実施します。
対象ユーザーを選択して「アカウント」の中の「ユーザー名とメールアドレスの管理」から
別名(エイリアス)を追加します。
03-エイリアス設定

04-エイリアス設定

05-エイリアス設定
(注)ここでは表示されていませんが、最後に画面下にスクロールして「変更を保存」するのを忘れないように!!


これで設定については一通り完了です。
では実際に送信する手順について確認していきます。


2.メール送信手順(Web)

Outlook On The Web(ブラウザ)での送信手順について確認していきます。
別名(エイリアス)で送信するには「差出人」を変更する必要があります。
新規のメール作成画面の三点リーダーから「差出人を表示」して「差出人」を別名(エイリアス)に変更します。
10-Webでの送信手順

11-Webでの送信手順

12-Webでの送信手順
※別名(エイリアス)自体はアドレス帳に載らない為か「結果は見つかりませんでした」と表示されますが、問題なく送信可能でした。

13-Webでの送信手順

これで送信は完了です。

実際に送信されているかを確認してみます。
(比較の為、通常のプライマリメールアドレスからも送信しています)
20-送信結果

21-送信結果

22-送信結果

別名(エイリアス)でバッチリ送信出来ていますね(^o^)
プライマリメールアドレスの場合は「表示名」で表示されていますが、別名(エイリアス)だとメールアドレスで表示されていることがわかります。



3.メール送信手順(Outlookアプリ)

同様にOutlookアプリから送信する手順も確認していきます。
Outlookで送信する場合も同じく「差出人」を変更する必要があります。
「差出人」が表示されていない場合には「オプション」-「差出人」をONにします。
14-Outlookでの送信手順

15-Outlookでの送信手順

16-Outlookでの送信手順

これで送信は完了です。
こちらも実際に確認してみます!!
23-送信結果(アプリ)

こちらもバッチリ送信されていることが確認出来ました(^o^)



今回の検証もこんなところで終わりたいと思いますっ( ´ー`)フゥー...
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